不動産業者様からのご紹介案件です。この案件は、売却希望の土地1,000㎡(300坪)以上になります。
数年前にご兄弟から相続した土地だと記憶しております。売主様自身、ご高齢になり、終活の為の資産整理です。
「終活」とは、「自らの人生の終わりに向けた活動」の略です。具体的には、身の回りの整理、財産の相続を円滑に進めるための計画、葬儀や墓の準備などが主に行われています。最近はこの「終活」「エンディングノート」という言葉をよく耳にしますね。
さて、こちらの物件、間口が狭く、奥行きがあるといった具合です。一般的には、事務所や店舗等で土地全体を一括で利用される法人様にご購入して頂くのが高く売却できます。立地は通り沿いのため、店舗としても検討できましたが、今回は地形がその利用には適していません。やはり、分譲住宅という選択肢になります。
敷地1,000㎡以上となりますと市への開発許可(工場や倉庫、住宅団地等の造成で道路等の公共施設を整備したり、50センチ以上の切土や盛土となる区画形質の変更を行うもの。ただし、市街化区域内は区域面積1000平方メートル以上のもの。)が必要となります。そう、とても細かな規制があるのです。開発道路は6m以上で、全長50mまでとか、1区画の最低敷地面積とか、色々です。道路を築造し、豊川市に寄付する為、単純に売買有効面積はその道路敷地面積は減ることになり、減歩率としては40%を超える案件もあるほどです。また、その道路にも側溝・上下水道・都市ガスなどの配管、舗装するため造成工事代金が買主業者様の負担となります。
売買価格は地形にもよりますが、大きい土地ほどその影響が強く、その近隣周辺の相場とはかけ離れてしまいます。今回は4区画の建売住宅として再販されましたが、特に大きな問題もなく取引を終了できたことに感謝いたします。ありがとうございました。