土地活用ビフォーアフター

1年がかりで息子様を成年後見人とし土地開発

今回は工業地域にある約4,730㎡(1,430坪)の土地案件です。

当時は敷地一部を近隣の法人に駐車場として賃貸していて、それ以外の部分は農業用のパイプハウスがいくつか建ち並び、作物等を育てていた畑でした。売主様は高齢になる母及びその息子様。施設に住む母は認知症の疑いもありました。そこで、息子様を成年後見人とする家庭裁判所への後見開始の審判の申し立てから始まりました。選任の審判がある程度、見通しが立ったところで買主様探しです。

工業地域であり、工場用地としての需要も見込める地域です。他業者の協力もあり、一度は買付も入りましたが、業績不振、先行きが不透明との理由などから残念ながら成約には至りませんでしたが、程無く次の買い手が見つかりました。所謂、デベロッパー(土地開発業者)です。開発業者は広い土地を買い取り、街づくりを行う企業です。役所の許可のもと、大規模な土地に開発道路を設け、宅地造成工事などの土地の形質変更を行い、公園等を作るなど、街並みの整った良好な住宅地を造っていきます。但し、役所の開発許可が下りるまで相当な時間がかかります。測量から始まり、越境部分の解消、開発計画、図面作成など今回の取引では、初めの後見開始も含めますと約1年がかりでした。

ただ、大きなトラブルもなく、無事引渡し出来たこと、とても良かったです。

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